要約：ネットストア等のインターネットを利用したビジネスが拡大するに伴い、インターネット上での商標権の侵害行為が問題となっております。かかるサイバー空間での商標権の侵害行為は、従来の商標権侵害の態様には当てはまらない場合が多く、対処が難しいのが実情です。本稿では、インターネット上の商標権侵害に関する新たな指針を示したと思われる近時裁判例2例を紹介するとともに、これら裁判例を踏まえた実務上の留意点を説明させていただきます。